こんな悩みありませんか?
外国語で話しかけらどうしよう…。
今日は英語で会話できる○○さん、不在だよ…。
英語が話せないのに説明するにはどうすればいいの…。
英語以外の外国語だったらどうしよう…。
そんな悩みを抱えているあなたのために、
この記事では日本語が話せない外国人が来院した時、
「医療機関はどのような対応策をしているのか?」を調べました。
わたしも大変役に立った情報もありますので、是非あなたと情報共有したいと思います。
この記事ではこんなことが分かります
- 各医療機関の日本語が話せない外国人との言語対応策が分かります。
- 日本語が話せない外国人と話すためのツールやサービスが分かります。
結論、医療機関の外国人言語対応策は厚生労働省により公表されています。
記事をご覧いただきありがとうございます。
英語で会話できるように奮闘中のmocaと申します。
外国人が受診しに来院し外国語で話しかけられたときや、
電話問合せなどで外国語で話されたときなど固まってしまいますよね。
ご覧いただいているあなたの「外国人応対に関する不安が少しでも解決できればいいな。」と思いこの記事に書いています。
この記事を読むことで、
あなたの「外国人との応対の不安や悩み」が解消されスムーズに対応することが出来るはずです。
外国人患者を受け入れる医療機関の情報が公表されている
厚生労働省サイトから
「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」が
公表されています。
「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」について
引用:厚生労働省医政局総務課医療国際展開推進室観光庁 参事官(外客受入担当)付 外客安全対策室
外国人受け入れる医療機関リストがExcelでまとめられています。
その中から、多く記載があった7個と個人的に珍しいと感じた対策を紹介します。
院内スタッフが対応
外国語が話せる院内スタッフに対応してもらうスタイルです。
リストを見ると、
診療所では医師が対応しているところが多いようです。
中には、医師から医療事務員まで全てのスタッフが英語で対応できる診療所がありました。
一方、病院では、医師に限らず外国語を話せる院内スタッフも対応している医療機関もあります。
アプリケーションや通訳機、サービスなど普及する前は、
「院内スタッフが対応する」スタイルが多かったと思います。
また、英語や中国語などで「問診表」を作成しているところも多いです。
遠隔通訳サービス
通訳が必要な外国人患者さんが来院した際、電話で通訳対応するサービスです。
厚生労働省の案内があります。
厚生労働省委託事業厚生労働省委託事業
「希少言語に対応した遠隔通訳サービス事業」のご案内(一部抜粋)
民間サービスが少なく通訳者の確保が困難な希少言語に対して遠隔通訳サービスを提供することを目的として、「希少言語に対応した遠隔通訳サービス事業」を実施しております。
医療機関の皆様におかれましては、本事業をご理解いただき、積極的にご活用ください。
厚生労働省委託事業「希少言語に対応した遠隔通訳サービス事業」のご案内
引用:厚生労働省サイト
POCKETALK(ポケトーク)(機械通訳・自動翻訳ツール)
相手の言葉を話せない人同士の会話を可能にしてくれる通訳ツール。
現に医療現場でも活用されているようです。
〇厚生労働省からの要請
2020年2月 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での緊急対応時のコミュニケーションツールとして「ポケトークW」を無償提供した実績があります。
医療通訳(有資格者)
医療通訳有資格者が勤務している医療機関もあります。
「通訳」=「話し手の意図を他の言語に移し替えて聞き手に伝える」ことです。
医師や看護師などの医療通訳、医療事務の受付〜会計・保険証の説明、
各セクションの「言葉」を外国人に適切に伝える役割があります。
医療通訳の資格を得ることで、スキルを証明できます。
医療通訳・医療英会話の試験は別記事で解説しています。
無料翻訳ツール
主に「Google翻訳」や「DeepL」が使われています。
専門的な医療用語が無料ツールで正確に翻訳できるのか?
巷では、DeepLが精密度が高いと言われています。
Human Scienceに詳しく記載があります。
通訳ボランティア
都道府県や市町村などの自治体、NPO法人などが通訳ボランティアを開設しています。
日本語が話せない外国人の受診日に合わせて通訳ボランティアが派遣されるシステムです。
インターネットで「医療通訳ボランティア」で検索するとたくさんHitします。
通訳アプリの利用
通訳アプリをダウンロードして活用します。
いくつか簡単に紹介します。
医師や看護師など医療従事者と患者間の通訳アプリ。
3カ国対応(日本語・英語・中国語)
医療に特化した多言語通訳と機械翻訳サービスアプリ。
○医療翻訳アプリ
対応時間:毎日24時間
対応言語:17言語(英語・中国語・ベトナム語など)
→オプションで最大107言語対応
○電話医療通訳
対応時間:毎日8:30〜24:00
対応言語:29言語(英語・中国語・ベトナム語など)
○ビデオ医療通訳
対応時間:平日8:30〜18:00
対応言語:2言語(英語・中国語)
○オンライン診療支援システム
対応時間:毎日24時間
【番外編】珍しい対応策
大阪府のシートに 【ホテルコンシェルジュ】の記載がありました。
ホテル地下に歯科があり、ホテルコンシュルジュと連携していることと思われます。
わたしは初めて知った事例です。
まとめ
厚生労働省が公表している、
「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」から
一部抜粋し、医療機関の外国人対応策を紹介しました。
わたしの感想ですが、各医療機関の情報が公表されているのは大変勉強になりました。
【通達】や【講演会】などで情報が入ったり、
近隣医療機関ではネットワークがあるため情報共有できたりしますが、
市外や県外となるとなかなか情報が入ってきません。
外国人対応は地域により差が生じるため、
今回の情報はどこの医療機関でも活かせると思います。
是非参考にして下さい。