コミュニケーションスキル(接遇応対)を習得したい

【医療通訳技能認定試験(専門/基礎)】を詳しく解説!~主催:一般財団法人 日本医療教育財団~

一般財団法人 日本医療教育財団が主催する【医療通訳技能認定試験(専門/基礎)】を紹介します。

 

この記事ではこんなことが分かります

  • 【医療通訳技能認定試験(専門/基礎)】合格後の取得スキルが分かります。
  • 【医療通訳技能認定試験(専門/基礎)】合格後の資格を活かせる業務が分かります。
  • 【医療通訳技能認定試験(専門/基礎)】の試験内容が分かります。

 

医療通訳技能認定試験(専門/基礎)は民間試験です。

 

医療関係者でも認知度が低い医療通訳。

早速見ていきましょう!

 

試験合格後の【活躍できる仕事内容】

活用できる医療機関病院・診療所(クリニック)
取得スキル
医療通訳スキル
活用できる業務内容
医療機関により異なる

医療通訳技能認定試験の特色

医療通訳技能認定試験は一般財団法人 日本医療教育財団が主催の試験です。

一般的に認知度が低いため、初めて知る方もいるかもしれません。

厚生労働省「医療通訳育成カリキュラム基準」に対応

厚生労働省「医療通訳育成カリキュラム基準」に基づき、試験内容や教育訓練ガイドラインを構築しています。

 

能力の証明やレベルアップのための目標に活用できる試験となっており、医療通訳者に必要な知識と技能を適正に評価し認定する試験です。

 

「医療通訳育成カリキュラム基準」

厚生労働省が、一定レベル以上の能力を備えた医療通訳者を育成するための研修や指導要領等についてまとめたもの

 

医療通訳者の普及拡大

外国人患者が日本の医療機関受診増加する中、当試験ではスキルを身に付けた医療通訳者を輩出することにより、普及拡大を図っています。

外国人患者に適切な医療を提供するため、言語によるコミュニケーション支援する医療通訳者の存在は今後ますます必要になります。

 

称号を付与

当試験合格者には、各称号が得られます。

【専門】=「医療通訳者専門技能者」

【基礎】=「医療通訳者基礎技能者」

 

それぞれ、試験の基準に沿った医療通訳に関する「知識」「技能」を有している事を証明するための称号です。

 

試験概要

試験目的医療通訳に従事する者の有する知識および技能の程度を評価・認定することにより、医療通訳の【基礎的・専門的】な技能および質の向上と、その社会的地位の向上に資することを目的としている。
受験資格◆基礎
※(1)~(3)のいずれか一つに該当する者

(1)「医療通訳基礎技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認める研修・講座等を履修した者
(2)通訳に関する実務経験(医療通訳を含むすべての通訳)を、目安の件数もしくは時間数以上有する者
[実務経験の目安] 通訳に関する実務を30件程度、もしくは30時間程度
(3)認定委員会が前各号と同等と認める者

>>詳細はこちら

◆専門
※(1)~(4)のいずれか一つに該当する者

(1)「医療通訳専門技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認める研修・講座等を履修した者
(2)医療通訳の実務経験を、目安の件数もしくは時間数以上有する者
[実務経験の目安] 医療通訳の実務を60件程度、もしくは60時間程度
(過去5年以内に上記経験があること)
(3)医療通訳基礎技能認定試験の合格者で、医療通訳の実務経験を、目安の件数もしくは時間数以上有する者
[実務経験の目安] 医療通訳の実務を30件程度、もしくは30時間程度
(4)認定委員会が前各号と同等と認める者

>>詳細はこちら


対象言語【基礎】・【専門】
(1)英語
(2)中国語
合格率公開されていません
合格基準
【基礎】・【専門】
1次試験、2次試験ともに、各科目の得点率が70%以上を合格
合格者称号◆基礎
(1)医療通訳基礎技能者(英語)
(2)医療通訳基礎技能者(中国語)


◆専門
(1)医療通訳専門技能者(英語)
(2)医療通訳専門技能者(中国語)
受験料◆基礎
・1次試験 8,500円(税込)  英語・中国語
・2次試験 14,000円(税込) 英語・中国語


◆専門
・1次試験 10,500円(税込) 英語・中国語
・2次試験 16,000円(税込) 英語・中国語
試験会場

試験日程
◆試験会場:東京・大阪

◆試験日程

【基礎】
1次試験:年1回(11月)
2次試験:年1回( 2 月)

【専門】
1次試験:年1回(10月)
2次試験:年1回( 1 月)



※2次試験は、1次試験の合格者に限り受験が可能。
(1次試験合格年度の2年後の試験まで有効)


>>試験日程詳細はこちら
試験実施方法◆1次試験

【基礎】
・筆記試験      四者択一式・選択式/60分
・リスニング試験  選択式・記述式/20分程度


【専門】
・筆記試験      四者択一式・選択式/60分
・リスニング試験  選択式・記述式/20分程度



◆2次試験

【基礎】
1人 30分程度
・コミュニケーション言語能力試験(対面)
・対話通訳試験(対面)


【専門】
1人 30分程度
・長文逐次通訳試験(対面)
・対話通訳試験(対面)
【基礎】試験内容◆1次試験
〇医療通訳理論
 ・医療通訳者の役割

〇医療の基礎知識
 ・医学概論
 ・身体の仕組みと疾患の基礎知識
 ・検査・薬に関する基礎知識

〇日本の医療制度に関する基礎知識
 ・日本の医療制度の特徴

〇医療通訳者の自己管理
 ・医療通訳者の健康管理
 ・感染症と感染経路
 ・医療通訳者の心の管理

〇専門職としての意識と責任(倫理)
 ・医療通訳者の行動規範

〇患者の文化的および社会的背景についての理解
 ・日本に暮らす外国人の現状
 ・外国人医療の現状
 ・外国人の在留資格と滞在ビザ

〇医療通訳者のコミュニケーション力
 ・コミュニケーション・異文化コミュニケーション

〇言語能力
 ・母語および通訳言語による言語能力
  (文法、言葉の表現に関するもの)

〇通訳に必要な通訳技術
 ・ノートテイキングの理論と技術
 ・情報収集方法(用語集の作成と情報収集)

〇通訳実技
 ・医療通訳業務の流れと対応
 ・通訳者の立ち位置とその影響


◆2次試験
〇コミュニケーション言語能力
 ・母語と通訳言語における運用能力

〇模擬通訳
 ・医療対話場面における逐次通訳
  (言語能力、通訳技術)

【専門】試験内容◆1次試験
〇医療通訳理論
 ・通訳理論
 ・医療通訳者の役割
 ・対話通訳と相互作用

〇医療の基礎知識
 ・医学概論
 ・身体の仕組みと疾患の基礎知識
 ・検査・薬に関する基礎知識

〇日本の医療制度に関する基礎知識
 ・日本の医療制度の特徴
 ・社会保障制度

〇医療通訳者の自己管理
 ・医療通訳者の健康管理
 ・感染症と感染経路
 ・医療通訳者の心の管理

〇専門職としての意識と責任(倫理)
 ・医療通訳者の行動規範
 ・患者の権利・医療倫理

〇患者の文化的および社会的背景についての理解
 ・日本に暮らす外国人の現状
 ・外国人医療の現状
 ・外国人の在留資格と滞在ビザ

〇医療通訳者のコミュニケーション力
 ・コミュニケーション・異文化コミュニケーション
 ・対人コミュニケーション・患者との接し方
 ・患者・医療従事者間の関係とコミュニケーション
 ・健康や医療、コミュニケーションに関する文化的・社会的違い
 ・医療通訳者の文化仲介

〇言語能力
 ・母語および通訳言語による言語能力
  (文法、言葉の表現に関するもの)

〇通訳に必要な通訳技術
 ・ノートテイキングの理論と技術
 ・情報収集方法(用語集の作成と情報収集)

〇通訳実技
 ・医療通訳業務の流れと対応
 ・通訳者の立ち位置とその影響


◆2次試験
〇模擬通訳
 ・医療対話場面における逐次通訳
  (言語能力、通訳技術、コミュニケーション能力、調整能力)
 ・長文逐次通訳

主催団体一般財団法人日本医療教育財団

〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-9
駿河台フジヴュービル6階
TEL:03-3294-6624(代) 
FAX:03-3294-1787
https://www.jme.or.jp/exam/sb/index.html

 

勉強方法

通学または通信講座を受講

講師に教えてもらいながら勉強する方法です。

未経験者に最適、最短で合格に向かえます。

 

今は情報が簡単に手に入る時代です。

情報を得て満足してしまっている世の中だからこそ行動できる人が強いです!

 

>>日本医療通訳アカデミー

通学コース・オンラインコースを実施している医療通訳者を目指す学校です。

 

>>国際医療通訳アカデミー

通学コース・通信コーを実施している医療通訳者を目指す学校です。

参考書籍

 

 

 

似ている試験名を区別する

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別記事で解説しています。

資格試験をまとめた記事もあります。

是非ご覧ください。

参考
医療事務の資格試験【38種類 】を5つのスキルに分けて紹介!

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まとめ

医療通訳技能認定試験について解説しました。

 

大学病院や特定機能病院など規模の大きな医療の現場では、外国語が話せる人いると思いますが、中小病院や診療所などでは少ないと思います。

 

わたしはこの試験を知りませんでした。

どうやら、毎年約50人受験されているようです。

 

外国人に医療提供するためにはこれからたくさんの医療通訳者が必要になってくると思います。

あまり世間に知れ渡っていないからこそ医療通訳者は希少な存在です。

 

IT化が進んできていますが、ヒト対ヒトのコミュニケーションは必要です。

中国語や英語が得意な方、医療通訳にあこがれている方ぜひ目指してみてはいかがでしょうか?

 

 

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